@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000423, author = {松井, 嘉和 and MATSUI, Yoshikazu}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {「日本事情」の論議が盛んになってきたが、それらの議論はある共通 理解へと向けて集約されるだろうか、または、拡散してしまうのだろうか。本稿では、実践報告が多いそれらの論文の議論を概観しつつ、日本語国際センターにおける自己の文化教育の経験から「日本事情」をめぐる今後の論点を取り出して指摘した。まず、「日本事情」は文化論の領域とは違うはずで、日本語教師の担える範囲も限界があるとの問題提起から、日本語教育における事情教育の範囲は限られるべきではないかと提言する。また、ある一定の要素を材料にするかしないかによって文化教育の範囲が定まるという考えも見られ、それを「文化要素還元主義」と名付け、それは「文化語」という概念によって抽出できる「日本事情の基礎教養」とでも言うべき必須の教育項目の特定への貢献は果 たせるとの見解を述べた。さらに、国際交流基金日本語国際センターの研修事業における文化教育に触れ、大学での教育とは異なる文化教育の現状を紹介し、文化教育における基礎教養の必要と日本語教師の限界に触れた。最後に、今後の課題として、文化教育・「日本事情」のシラバス構築の可能性に触れておいた。本稿では、従来の議論を批判的に概観している。筆者はそれらの文章が公刊されたことに、敬意を表しつつも、すでに踏み分けられた道を辿って歩む者の特権かつ責務として、以上の論稿を踏み台にして、思うところを述べさせていただいた。, 6, KJ00000611650}, pages = {157--179}, title = {「日本事情」をめぐる諸問題 : 従来の議論と日本語国際センターの研修から考える}, volume = {1}, year = {1991}, yomi = {マツイ, ヨシカズ} }