@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000429, author = {酒井, 和子 and SAKAI, Kauko}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {近年の片仮名語の氾濫に対して種々な意見が交わされているが、日本語教育の初級テキストにおいて片仮名はどのように扱われているのだろうか。十二種の初級テキストを比較調査した結果。片仮名で表記される語は数例を除いて・外来語・外国の地名・人名・外国名の動植物名・擬声・擬音語に留まった。この中でも擬声・擬音語を取り扱わないテキストも多く、片仮名は結局外来の語及び音の表現としての役割でのみ使用されている場合が多いことがわかった。また、テキストに出された片仮名語の提出順序を調べると表記の点からも、語彙数の課による偏り具合からも必ずしも易から難へというように配列されているわけではなく、目的やニーズの緊急性が優先されることが多いようだ。 更に、テキスト中の片仮名語中に出現する全ての音をもってしても、外来の語や音だけでは全音韻をカバーしきれていなかった。その上原音に対する特有の表記も加わるから、外国人学習者への片仮名指導を今以上に重視すべきではないだろうか。 次にどんな語が初級テキストで扱われているかを調べたところ、各々のテキストによって下記のようなかなり対照的差異が見られた。(1) 基本的な語彙を採用する(2) 時代の動向を反映した語彙を多く採用するこのどちらの姿勢でテキスト作成がなされるかは出版年代もさることながら、テキスト使用者のニーズが大きく関与している。以上の考察から私自身は今後(1) 片仮名教育は初級で体系的に行うこと(2) 語彙の拡大を図り、多分野から積極的に採り入れることが必要なのではないかと考える。, 5, KJ00000611667}, pages = {85--103}, title = {日本語初級テキストにおける片仮名の扱い}, volume = {2}, year = {1992}, yomi = {サカイ, カズコ} }