@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000431, author = {八田, 直美 and 山口, 薫 and HATTA, Naomi and YAMAGUCHI, Kaoru}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {80年代に入り、日本語教育におけるコミュニケーション能力育成の重要性が強調されるようになるにつれて、教室だけを言語学習の場と捉えず、教師以外の日本人も学習者の学習を援助できるという考え方が広まってきた。そのような理論に基づいて、多種多様の教科書や教材が作られ、国内外の日本語教育機関でも様々な活動が報告されるようになった。 拙論では、学習者と日本語でコミュニケーションを行うことにより、学習を援助する役割を果 たす教師以外の日本人を、「日本人アシスタント」と呼び、日本語教育において日本人アシスタントを導入することの意義や可能性について考察を重ねる。具体的な実践例としては、91年冬期の海外日本語教師短期研修を中心に報告し、その他の日本語教育機関の取り組みについても紹介する。 過去の短期研修の研修生から、日本人と日本語で話をする機会がもっと欲しかった、という意見が多く出された。これは研修生が日本語国際センターに滞在している限りは、挨拶や簡単な受け答え以外で、日本語を使って意見を述べたりする機会に乏しいからであろう。先行研究でも、意味のあるインプットとアウトプット、即ち目標言語を使った自然な状況でのインターアクションが、言語の習得において重要な役割を果 たすことが示されている。91年冬短期では、「課題演習」というワークショップ型式の授業に日本人アシスタントが加わり、日本語を使って日本語や日本社会に関する情報提供を行った。研修修了時には研修生と日本人アシスタントとにアンケート調査を行い、幾つかの改善すべき点を除いて全体的には良かったという評価を双方から得た。 日本人アシスタントの確保や維持、活動の評価、学習者の運用力と実際の活動に必要な言語能力とのギャップ等、検討すべき課題は依然として存するものの、日本人アシスタントの導入は、多くの可能性を秘めている。, 2, KJ00000611669}, pages = {17--33}, title = {日本語教育における日本人アシスタント導入の意義と可能性 : 91年冬期の実践をもとに}, volume = {3}, year = {1993}, yomi = {ハッタ, ナオミ and ヤマグチ, カオル} }