@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000449, author = {横山, 紀子 and YOKOYAMA, Noriko}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {Stephen Krashenの「インプット仮説」の枠組みを利用して学習者自身が述べる第2言語習得歴の分析を行った。Krashen(1994、inpress等)は、言語習得にとって唯一の不可欠な要素は「理解可能なインプット」であるとし、それに対して、これまでの言語教育において重要な要素だと考えられていた「アウトプット」「アウトプット」「意識的学習」「誤用訂正」はごく限定的な役割を果 たすにすぎないと主張している。小論では、34の事例に述べられた言語学習/習得の要素を「インプット」「意識的学習」「誤用訂正」の4つに分類して分析し、「インプット仮説」と同仮説をめぐる様々な批評を視野に入れながら分析結果 を考察した。 分析の結果、まず、言語運用力養成にとって最も重要な要素は多量の「インプット」であるという点が確認され、「インプット仮説」の基本的な主張を裏付けた。 「アウトプット」については、半数弱の事例がアウトプットを有益な要素であるとしていた。しかし、アウトプットとインプットを峻別 すること自体が問題を含んでおり、むしろアウトプットの機会がインプットをより理解可能にするために有益になりうるのではないかと述べた。 また、文法学習などの「意識的学習」については、意識的学習は後に目標言語でのコミュニケーションの機会を得た際に習得を促進する効果 があるとする事例が数多く観察された。 以上の分析結果を踏まえ、日本語教育の実践において、1)インプットの効用を再評価する必要性と、2)学習者の興味や学習スタイルに応じてアウトプットやインターアクション、意識的学習などを柔軟にとりいれる必要性を述べた。, 2, KJ00000611687}, pages = {19--32}, title = {学習者が述べた第2言語習得歴の事例分析 : 「インプット仮説」とその批評をめぐって}, volume = {6}, year = {1996}, yomi = {ヨコヤマ, ノリコ} }