@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000451, author = {藤長, かおる and FUJINAGA, Kaoru}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {本稿は、初中級日本語学習者の話し手の方策としてのコミュニケーション・ストラテジーを観察することによって、そのコミュニケーション上の問題や特徴を探ろうとするものである。94年度冬期短期研修研修生初等中等教育教員グループ1クラス16名を対象にして行った最終インタビューを発話標本として、Faerch,C. and G. Kasper(1983)のコミュニケーション・ストラテジーの類型を参考に、学習者が使用した発話ストラテジーを分類・記述した。 今回の資料においては次のことが観察された。 (1) 聞き手に会話の完成を求めたり、自分の発話の正確さや理解の確認を求めたりという、対話者との「共同解決型」のストラテジーが多く使われている。 (2) 聞き手との間に目標言語以外の共通語が存在する場合には、それに依存した「コード・スイッチング」が多く見られる。 (3) 「パラフレーズ」や「代用・言い換え」といった「目標言語指向」のストラテジーは上手に使える段階に到達していない。 (4) 話題が高まった場合、(3)とは対象的に、「形式の簡略化」や「伝達内容の簡略化」のストラテジーを用いることによって、コミュニケーションの当初の目票を縮小・調整しながら会話を維持している。以上の観察結果から、初中級学習者の話し言葉は聞き手依存度が高いといえるが、それだけにコミュニケーション・ストラテジーの有効な使用が、運用力の不足を補い会話を維持していくためのひとつの鍵になっていると言えよう。, 4, KJ00000611689}, pages = {51--69}, title = {初中級日本語学習者のコミュニケーション能力について : 話し手としてのコミュニケーション・ストラテジーの観察}, volume = {6}, year = {1996}, yomi = {フジナガ, カオル} }