@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000454, author = {生田, 守 and 久保田, 美子 and IKUTA, Mamoru and KUBOTA, Yoshiko}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {本論文は上級レベルの日本語学習者の格助詞「を」「に」「で」習得上の問題点を解明することを目的としている。中、上級レベルの学習者は、同一の助詞が複数の意味機能をもつことや、類似した意味機能を複数の助詞で使い分けることを学習する。しかし、この分野の習得に関する実証的な調査はまだ少ない。本研究のための調査では、助詞の細分化した意味機能をできるだけ網羅したテスト問題を作成し、50名の被験者を対象に実施した。被験者は日本語能力試験1級レベルを基準として、合格者、もしくは合格者と同じレベル以上と判断した者に制限した。50名の国籍は17か国に及ぶ。助詞テストは、格助詞「を」「に」「で」「へ」「と」「から」「より」と副助詞「まで」の格助詞的用法に関して行い、総問題件数は160件である。本論文では、上記の助詞の内、特に格助詞「を」「に」「で」に関する調査結果 について、分析、考察をおこなった。助詞「を」は7、「に」は15、「で」は7つの意味機能に関してそれぞれ複数のテスト問題を作成したが、それぞれの意味機能別 の誤答傾向の分析から、次のことが帰結された。 〈1〉 対象を表す機能において助詞「を」の過剰一般 化がおこっている。 〈2〉 感情を表す助詞の対象を表す機能において助詞「を」「に」「で」の間に選択上の混乱がある。さらに、問題文別の誤答傾向の分析から、次のことが帰結された。 〈3〉 理解語彙の範疇にしかない語彙に対して助詞を選択する際、類似した意味機能において助詞選択の誤りが多く起こる。これらの分析結果から、上級学習者の助詞の習得に関して、助詞ごとのおおまかな習得の状況ではなく、細分化した意味機能のどこに問題があるのか、ある程度解明できたものと考える。今後は今回とりあげなかった助詞に関しても分析を広げ、助詞の取得上の問題をさらに考えていきたい。, 2, KJ00000611692, 研究論文, Research Paper}, pages = {17--34}, title = {上級学習者における格助詞「を」「に」「で」習得上の問題点-助詞テストによる横断的研究から-}, volume = {7}, year = {1997}, yomi = {イクタ, マモル and クボタ, ヨシコ} }