@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000458, author = {木谷, 直之 and KITANI, Naoyuki}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {外交官日本語研修では、外交官にとって職務遂行上必要になる専門日本語とは、具体的にどのような日本語なのか、9カ月という研修期間でどの程度教授するのが適当なのか、また専門日本語と一般 日本語のバランスをどう考えればいいかなど大きな問題になってきた。この問題を解決するためには、日本で働く外交官の日本語使用の実態を調査し、その結果 に基づき教育内容を再検討することが必要であると考え、1994年から1995年にかけて、「外交官の日本語使用実態調査」を行った。その結果 、外交官研修の教育内容の再検討に際して考慮するべき点として、以下のような点が明らかになった。 (1) 4技能の中で「話す」「聞く」技能を優先する。「読む」技能は、実際の職務遂行には不可欠であるが、9カ月の研修期間では「漢字」の習得も含めて、職務遂行に必要なレベルに到達するのは、ほとんど不可能である。新聞や雑誌の見出し、簡単な日本語で書かれた招待状や案内状の読解ができるような日本語運用力の育成を目指す。 (2) 過度に高度な「専門日本語」の導入・練習を目指すより、できる限り「一般 日本語」との融合を目指した教育内容を考える。若手外交官にとっては、「政治」や「経済」「外交」などの「専門日本語」よりも、「領事」「文化広報」などの職務に関わる「一般 日本語」の領域に近接した分野の日本語、例えば、観光や地理、歴史、料理などの日本語をどれだけうまく運用できるかの方が重要であり、9カ月で達成できる現実的な目標としては、後者の方を優先するべきである。 (3) 敬語を中心とする待遇表現や公的なスピーチなどでよく用いられる常識表現、自国事情説明の際の、ある程度の長さをもった、内容のある独白的叙述が外交官のための日本語教育の中で重要であり、その点を配慮した教育内容を考える必要がある。, 6, KJ00000611696, 調査研究報告, Survey Report}, pages = {89--104}, title = {外交官の日本語使用実態調査-外交官日本語研修における「学習目的重視の日本語教育」を目指して-}, volume = {7}, year = {1997}, yomi = {キタニ, ナオユキ} }