@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000460, author = {小玉, 安恵 and KODAMA, Yasue}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {Hopper(1979)は、ナラティブを、物語の主要な出来事を表す前景とその筋に対し説明や描写 を加える背景にわけ、前者は完了形(以下PA)で後者は未完了形(以下HP)で語られるという仮説を打ち出したが、その仮説は、様々な論議を呼んだ(牧野1983、曽我1984 など)。一方、Schiffrin(1981)は、HPとPAの転換にこそ意義があるとしたWolfson(1978、1979)を受け、さらにLabov(1972)のナラティブの構成をその分析のフレームワークに加えた上で、HPからPAか、PAからHPかその方向に意義があり、前者に出来事を区切る機能が、後者に意外な出来事を強調する評価機能があるとした。 本研究は、日本語の会話の中のナラティブにおける時制転換の傾向を調査するべく、「ペルーでのアクシデント」と名付けられた日本人被験者のナラティブを分析、分析にあたっては、主にSchiffrin(1981)を参考にして、物語をナラティブ節と自由節、さらに自由節をオリエンテーション節と評価節とその他に分け、それぞれの節の時制を調べた。その結果、ナラティブ節はタ形で自由節はル形で語られる傾向は確かに高いが、例外も多く、それを説明するためには、Schiffrin(1981)の転換の方向とその評価機能の説明が必要であることが、引用節の時制を中心に判明した。また、オリエンテーション節や評価節などの節にもそれぞれの時制使用の特徴があることを説明した。 本研究は、一つのナラティブデータをもとにしており、その普遍的な妥当性や一般 性には欠ける可能性があるが、これまで書き言葉中心だった日本語の時制転換研究に一石を投じるものであり、日本語のナラティブにおいても、談話の構成が時制の使用に密接に関係していることを報告する。, 1, KJ00000611698}, pages = {1--18}, title = {会話の中でのナラティブにおける日本語の時制転換}, volume = {8}, year = {1998}, yomi = {コダマ, ヤスエ} }