@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000461, author = {川森, めぐみ and 柴原, 智代 and KAWAMORI, Megumi and SHIBAHARA, Tomoyo}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {長期研修では、95・96年度にわたって、クラス授業としての一斉授業ではなく、自律的に取り組む個別 学習として漢字学習のシステムの構築を図った。システムに従って自律的活動を循環的に体験する過程で、個々の研修生が自律学習のスキルを獲得し、自律的態度の養成を図っていくことを企図した。このシステムでの教師の役割は、研修生による学習過程や学習方法でのメタ認知を強化するべく、適切な情報を提供することである。具体的には、教師は、目標値の提示、テキストの提示、到達度判定(週1回のチェックテスト)、熟達度判定(共通 テスト)について情報提供を行った。研修生は、情報提供を受け、参加の意志、学習量 の調節、学習レベルの調節の各段階で意志決定をし、行動を選択し、次回の学習計画を決定した。 来日時の研修生の漢字のレディネスを考慮し、教師の側は、初級漢字の範囲の300字、標準目標値500字、無限という三つの目標値の目安を提示した。7か月後の漢字学習プログラム終了時には、両年度とも300字については、研修生のほぼ全員が達成でき、74%前後の研修生は500字をほぼ達成した。また、(1)学習方法のメタ認知強化、(2)学習過程をメタ認知することによって、自分の学習スタイルを意識化し、学習方法を確定・修正・変更、(3)自己のニーズを分析し、漢字学習の計画を立て、調節するといった態度の変容が見られた。 今後自律学習をさらに効果的にするには、情報提供を強化すべく学習カウンセリングを充実すること、学習方法に対するメタ認知を強化するための教材開発を検討することがあげられる。またシステム改善だけでなく、長期研修全体としては、漢字学習にとどまらず自立学習そのものについて認識を深め、自律的態度養成の成立条件を明らかにしていく必要があるだろう。, 2, KJ00000611699}, pages = {19--34}, title = {漢字の自律学習システム-その成果と課題-}, volume = {8}, year = {1998}, yomi = {カワモリ, メグミ and シバハラ, トモヨ} }