@article{oai:jpf.repo.nii.ac.jp:00000478, author = {小玉, 安恵 and KODAMA, Yasue}, journal = {日本語国際センター紀要, The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin}, month = {Mar}, note = {この研究では、Fleischman(1990)らによって改訂されたラボビアンモデルという口語ナラティブの構造分析の枠組みを、日本語のナラティブに応用し、その有用性を検証した。その結果 、節の分類に必要な時間的規準、言語学的規準、置換規準の三つの規準の内、時間的規準は、Dry (1981)に指摘されているように、個々に完結性の高い動詞だけでなく、状態性の動詞であっても、明確な状況の変化を伴う文と文の論理的関係によっても支えられていることが観察された。また、そのような明確な状況の変化を伴った節がナラティブ節であることは、Fleischmanが新たに取りあげている構想展開上の規準によっても、同時に説明できた。さらに、ナラティブ内の出来事は、実際には、必ずしも整然と一本の時間軸上を現在に向かって進んでいくわけではなく、時間的には立ち止まったり、後戻りしたり、先取りしたりしながら、様々な意味の比重を持つ動詞によって繋がれていくこともわかった。一方、言語学的規準や置換規準は、日本語では従属節と主節が構造的に置換不可能なため、必ずしも意味を持たないこともわかった。特に言語学的規準は、英語においても時間的規準を優先する考え方から、その意義が失われているが、置換規準の場合は、その構造的な制約から、日本語としての自然さをどの程度守るかという問題や元々の構造に対して言語的な操作をどの程度してよいのかという問題が起こる。, 2, KJ00000611654}, pages = {17--32}, title = {ラボビアンモデルによる日本語のナラティブ分析の可能性と諸問題}, volume = {10}, year = {2000}, yomi = {コダマ, ヤスエ} }